和紙ができるまで


越前和紙は、楮・三椏・雁皮などの植物の靭皮繊維を主原料に、溜め漉き(ためずき)、トロロアオイの粘液を加えた流し漉き(ながしずき)等により、手漉きを中心に作られています。また機械すき、紙加工も行われています。

伝統の越前奉書紙をはじめ、鳥の子紙など、小さな名刺やハガキから、世界一の大きな絵の紙までいろいろな和紙が作られています。

靭皮繊維とは植物の表皮のすぐ内側にあるやわらかい内皮のことです。紙は繊維のあるものなら何からでもできますが、処理のしやすさ・できた紙の質と使いよさから考えて、これらの原料が越前和紙では使われています。

出典:越前和紙の里

弊社でよく印刷用紙として取り扱っている三椏(みつまた)紙の原料は、ジンチョウゲ科の植物で、3年程で高さが2メートルぐらいになると原料にします。楮(こうぞ)に比べると繊維が短く、強さもやや弱いです。しかし、表面が滑らかで光沢のある紙ができます。

襖紙にも適しているので、建築に利用するのもよいかもしれません。

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合同会社wagamiya-sanのHPです。 和紙の持つホンモノのすばらしさを後世に広く伝えるべく、 和紙の魅力を発信し続け、日本に世界にその活用を拡げたいと考えております。